実録?百物語

37、おじいさん

text by 網屋徹

元同僚のOくんから聞いた話。rn
rn自室で寝ていると、何かが入ってくる気配とともに金縛りにあった。入ってきたその何かは、彼の胸の上に
乗っかった。なんだろうと思って見ると、見たこともないおじいさんがOくんの胸の上で正座をしている。怖くて
正視はできなかったが、ちらちらと見るに、そのおじいさんはなにやら考え事をしているかのような表情をして
いたらしい。rnrn金縛りが解けるとともに、おじいさんはかき消すように消えたそうな。

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