伝説の契約の聖櫃「失われたアーク」の謎を追 え!

2、消えた聖櫃

text by オオヤギみき(TOKYO GOONIEZ)

やっとの思いでカナンに繁栄したユダヤ民族だったが、紀元前536年、バビロニア軍の侵略によってエルサレムは陥落してしまう。
エルサレムには、莫大なソロモンの財宝があったので、バビロン軍はそれを根こそぎ奪って行った。この時、バビロン軍がエルサレムから奪っためぼしいお宝のリストは、旧約聖書にリストアップされている。

が、なぜかそのリストには「契約の聖櫃」の名前がナイ。ソロモンの財宝を根こそぎ奪い去るようなバビロン軍が、ユダヤの大秘宝を奪って帰らないハズがナイ。

そう、バビロン軍が攻め入った時点でスデに、聖櫃は「なかった」のだ。

一説によると、エルサレムの予言者「イザヤ」が、近日中にエルサレムが陥落することを予言によって暗示し、一部のユダヤ人たちと共に、聖櫃と、財宝の一部を持って、密かにヨルダン川を下り、エルサレムを逃げ出したという(モチロン、その他にもヤマのように説はあるが)。

それ以来、「契約の聖櫃」は見つかっていない。

いつしか、人々はそれを「失われたアーク」と呼ぶようになった。

「失われたアーク」探索は近代にまで及び、あのアドルフ・ヒトラーはナチスを挙げてアーク探索をマジでしてたらしいし、数えきれないホドの冒険家・探検家たちがアーク探しに挑戦している。近年では、『神々の指紋』の著者、グラハム・ハンコック氏もアークについて『神の刻印』という著書も出している(ハンコック氏は、エチオピア説を唱えていたが、確実な説ではなく、今ではその説も撤回しているらしい)。

また、冒険家のロナルド・ワイアットは、ゴルゴダの丘の地下でアークの写真を撮ったとして話題になったが、写真のチョーピンボケだし、神がどうのこうのとか、なんだか神がかっててウサン臭くてハッキリしない。

今年に入って、インディ・ジョーンズのモデルになったという冒険家ベンディル・ジョーンズがアーク探しを本格的に始めたというウワサもある。

上記に挙げただけでも、著名な冒険家や研究者がアーク探索にマジになっているのに、ハッキリとした証拠もなにもいまだに一切発見されていない。

アークはどこにあるのか?

「不思議堂」では、「アークは日本にある!」説でお話を進めていこうと思います。

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