伝説の契約の聖櫃「失われたアーク」の謎を追 え!
6、じゃ、アークはどこにあるのか?
text by オオヤギみき(TOKYO GOONIEZ)
日本語とユダヤ語は、読み方や発音が酷似しているとか(神輿を担ぐときの「エッサ」はヘブライ語だったり)、伊勢神宮の灯籠に「ダビデの星マーク」が刻印されていたとか(現在は撤去されてもうナイけど)、挙げ出したらキリがないホド、古代ユダヤ人たちがその昔、日本にやってきたという証拠はヤマのようにある。これが「日ユ同祖論」といって、日本人とユダヤのルーツが一緒だという考え。本とかイッパイ出てるから興味ある人は調べてみると楽しいよ。ってゆーか、問題はそんなことじゃあナイ。日本にユダヤ人か来たかどうかとか、邪馬台国や大和朝廷はドコ?だとか、そんなことはハッキシ言ってどーでもイイ。問題は、日本にやってきたユダヤ人が「アークを持って来たかどうか?」だ。
エルサレム陥落とともに世界中に散らばった「失われた十二氏族」のうちの1氏族、エイビス人。彼らは、遠い国から船に乗って、お宝をたくさん積んでこの国にやってきた。彼らはその後、エビス人、エビスさん、恵比寿さん、蛭子さん…etc.としてこの国にとけ込んだという。
ここからは推測の域でしかナイけど、エルサレム脱出のとき、まず絶対に奪われてはイケナイのが、アークだ。きっとまず真っ先にアークを持ち出したハズ。それにエルサレムはすでに陥落し、戻ることはできない。これから新たな土地を見つけ、そこにふたたび国家を建国しようとしたら、莫大な金がかかるだろうことは、想像できたハズだ。
歴史上最大といわれるソロモンの財宝を、少しも持ち出さないハズがナイ。アークとソロモンの財宝の一部を持って、ヨルダン川を下り、遥か東の果て、四国・徳島へ辿り着いた。遥か彼方から「宝船」に乗ってやってきたユダヤ民族。その姿が、日本・現地民には、七福神のように見えたカモしれナイ。
まず、何をおいても必ず守らなくてはいけない古代ユダヤの大秘宝・アークはきっと、この国に運び込まれた。そしてふたたび、「人々を惑わすことのないよう、千年先まで封印」されたのだ。それが一体ドコなのか? 伊勢神宮の内宮に封印されているという説もある。宇佐八幡宮に安置されているという説もある。
ホントにいろんな研究者がマジで研究してて、いろんな説があり、どれも説得力がある。でもさー、やっぱオレらとしては、なんか伊勢神宮とかに厳重にしまわれてるより、剣山山頂付近に地下迷宮とかがあったりして、その中には“シカケ”がイッパイあって、なんかナチスみたいのに追われながら、大冒険の末、洞窟の中で発見したいじゃん。そっちの方が、インディ・ジョーンズとかグーニーズみたいでカッコイイじゃん。
たったそれだけの理由だけど、オレは「剣山説」を信じてる。この先は、伊勢神宮説やその他の説には触れず、「剣山説」に則ってお話を進めていこう。