ストーンヘンジ・レポート

2、ストーンヘンジの石の大きさは?

text by 高橋カオリ

さて、このストーンヘンジですが、写真で見るとだだっ広い平原にぽつんと立っているから小さく見えるけど、実物は意外とデッカイ。では、「どのくらい大きいのか」について。

ストーンヘンジを囲っている土塁の広さは直径約100m。中心には、高さ7mの巨大なトライリソン(三石塔)、その周りには高さ4〜5mの石が環状に配置されています。この石たちの重さ、平均約4トン。ちょっと想像つかない重さですよね…。4トントラックの荷台いっぱいに乗っかってるモノを見たら想像してみてください。「あれくらいの重さだな」って。


石の「高さ」は絵の通り。こうやって見てみると、けっこうな高さでしょ?




これらのデッカイ石は元々、全部で82個あったとか。今はもう一部の石しか残ってないけどね。

これらの石の出身地ですが、「サルセルストーン」は、30キロ離れたマールボロー・タウンズから、まわりに建てられている「ブルー・ストーン」の石は約400キロ離れたウェールズのプレセリ連山から運ばれてきたものだとか。

やっぱ、こんなデカくて重い石をわざわざ運んできたからには、そりゃ相当な理由があったんだろうと思っちゃいますね。これが造られた当時、エジプトにはすでにギザの三大ピラミッドが出来ていたわけですから、世界にはそれ相応の天文学的知識は存在したはず。大きな石を運ぶすべも、正確な方角や日付を算出するための知識や方法も存在していたんでしょう。

だけど、やはり「誰が何の目的で、どうやって造ったのか」。くどいけど、それが現在もストーンヘンジにまつわる謎となっているのです。

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